年齢と共に、ほうれい線が目立つようになりました。

子供の頃お絵かきをする時、知らず知らずのうちに、年齢が高い人には鼻の横から口元までしゅーっと線を入れればいいんだと学んでいました。

おじいさんおばあさんには長く、おじさんおばさんは少し短くというふうに。
その線がほうれい線って名前だと言うことをいつぐらいに知ったか、覚えていません。

そのほうれい線が私にもできています。

気になり始めたのは40代に入ってからだと思います。

鏡にうつる自分の顔はなんだかいつもと違って、疲れたように見える、私って老けたと思いました。

頬を横に突っ張ってほうれい線を目立たなくすると、自分が思っている自分の顔になりました。

今までのメイク法ではだめだと思い、研究を始めました。

まずコンシーラーで影を消そうとしました。
しかしそれだけではアンバランスです。

ファンデーションを2色使い分け、頬の両サイドや額の上の方など、顔のまわり部分を暗くし、中央部分を明るくしました。

表情を変えなければ大丈夫!

しかしそういうわけにもいきません。

人間笑ったり怒ったり、食事もするし表情はいろいろ変わります。
鏡をみると、ほうれい線に塗りこんだコンシーラーやファンデーションがよれて、さんざんな状態になっていました。

なぜこんなことになってしまったんだという思いと、
経年変化で仕方がない、
私くらいの年の人はみんなだいたいこんな感じだからもういいんじゃない?

この二つの気持ちの葛藤でした。

別にほうれい線が目立っていても気にせず、そんなことより明るく元気で笑っていたほうがよっぽど魅力的だとも思いました。

実際、私の身近にはメイクもせず明るく元気にあっけらかんと笑っている人がいて、潔いなぁと思っていました。

私にはノーメイクで過ごす勇気も習慣もないので、その点は違うとしても、その心意気が気持ち良く思えました。

老けてみえる原因はほうれい線!?

そんなこんなで、どうしたものかと思っていたある日、転勤で離れ離れになっていた友人が遊びに来てくれました。

あるメイク用のテープの講習に通ってるのだと言い、私と娘を練習台にさせて~と言うのです。

興味があったのですっぴんになり、お任せしました。

習った通りにするからねと言い、友だちは耳の後ろや前、こめかみなどにうすーいテープを引っ張りながら張っていきました。

メイクもその上からしてくれ、「できたから鏡見てみて!」と言いました。

見てびっくり、

10年前の私が写っていました。

気にしていたほうれい線が見事に消えて私は心が浮き立ちました。

やはり老けて見える大きな原因はほうれい線にあり!としみじみ思い知らされました。

晴れとけを使い分けて、晴れの時だけでもほうれい線を消せたら随分気持ちも違います。

まだ自分ではマスターできていませんが、上手に消せるようになりたいものです。

友だちも、普段はこの顔でいいのよ、ただここぞって時、写真に残る時には私にはあれがあっていつでもあの顔に戻れるって思うと気分がいいのよと言っています。

そういう気持ち、女性にとってものすごく力になると思います