30歳半ばに近づいてきたころ、自分の目の下にたるみができたことに気づきました。
朝起きて、顔を洗い化粧水やクリームを塗って、よくよく顔を見ているときでした。
これまで気づかなかったのがウソのような、しっかりとしたたるみの存在に驚いてしまいました。
こんなところに、加齢の証が…と、とてもショックでした。
目の下のたるみは、自分が若い頃、母親の顔を見て「お母さんは、こんなところにたるみがあるのか。だから老けてみえるのね。」と全くの他人事として見ていました。
それが、今となっては自分の顔に…本当に信じられませんでした。
信じられないというよりも、信じたくありませんでした。
一度、たるみに気づいてしまうと鏡を見るたびに確認してしまい、どうしたら元に戻るか、戻ることはないか…と毎日悩んでばかりでした。
目の下にたるみがあると、それだけで顔全体が暗く疲れた印象になり、老け込んで見えてしまいます。
毎朝、鏡の前で懸命に目の下をマッサージしたり、目元専用の化粧品も試してみました。
美容面に、そこまでお金をかけられないので、お手ごろな価格のケア用品を色々買ってみました。
しかし、劇的な変化は見られず目の下のたるみが解消されることはありません。
毎朝、自分の顔を見て目の下のたるみを自分の手で隠して「このたるみが無ければ、こんなに若く見えるのに…」と肩を落としています。
一番ショックだったことは、同年代の友達と再会した時に、自分のような目の下のたるみがなく昔と変わらない若々しい印象を保っている女性がいると分かったときでした。
特に、美容ケアを怠ったことはなくむしろ気をつけてきたのに、どうして私は目の下のたるみが出来てしまったのかと不公平さに腹がたつほどでした。
最近では、写真に写る自分の姿も好きになれず私はもっぱらカメラマンになり、自分は映らないようにしています。